麹とまいにち

麹漬けの日々

手前麹

手前味噌という言葉があります。

 

「手前味噌」の語源は「自前の味噌」「自家製味噌」です。

昔はお味噌を各家庭で作っており、家庭ごとに味が違っていました。

 

おうちで作ったお味噌が美味しくできると

それぞれの家庭で自慢し合ったことから

『自慢する』『自賛する』という意味で使われるようになったと言われています。

 

たしかに。

お味噌が美味しくできると、自慢したくなる( ´艸`)

やっぱりうちのお味噌が一番美味しい♡などと思ってしまう(笑)

 

それは

お味噌を作る過程で、

手の常在菌がたっぷりお味噌に移るから!とも言われています。

 

家庭でお味噌を作るのは、たいていは毎日の食事を作る人。

 

自分やいつも食事を作ってくれる人の菌がお味噌に入るわけですね。

だから自家製味噌を"どこかほっとする味" "心まで癒される優しい味"

と感じるのだと思います。

 

プロが作るこだわりの美味しいお味噌もいいけれど

そのおうちだけのほっとする味もとても魅力的。

生活スタイルや好みによって買うか作るか選べるなんて…

日本はなんて恵まれた国なんでしょう( ´∀` )

 

そしてそれは「麹」も同じことがいえると思います。

 

いまは種麹(麹の元となる菌)も手軽に手に入る時代。

だからこそ、

味噌だけでなく麹も手作りをして

家庭どうしで「手前麹」のモフモフを思いっきり自慢し合うのも

なんだかすごく楽しそうだな~🥰と思う今日この頃です。

 

 

 

麹は日本で永く受け継がれてきた伝統があるにも関わらず

実はあまりよく知らないという人が多いのが現状で、

なんだかすごくもったいなーと思います。

 

見た目は地味だけどほんとすごいコなのよ…

もっと持てはやされていいはず…

 

もっと手前麹が広まって

麹ファンが増えたらいいなー(*´ω`)