日日是麹日

麹漬けの日々

夏休み企画「味噌玉ワークショップ」

『味噌玉』、ご存じですか?

 

その歴史は古く、戦国時代には武将が戦いの場に

梅干や糒(ほしいい)と共に陣中食として携行していたと言います。

当時は、丸めたお味噌を保存がきくように干したり焼いたりして硬くしていました。

 

カチカチの味噌玉は常に腰にぶら下げていて、

お湯に溶かして飲んだり、そのままかじったりして空腹を満たしていたそうです。

 

それが時空を超えて…

 

☟こんな感じになりました( ´艸`)

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戦国武将もビックリ。

 

現代の味噌玉は硬くないので

そのままお椀やマグカップに入れてお湯を注ぐだけで

簡単に味噌汁が出来ます。

 

味噌には「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニン

夜の安眠効果が期待できるGABAが多く含まれており、

精神安定にとても効果的と言われています。

また、戦国武将が味噌玉を持っていく理由として

「味噌汁一杯三里の力」(一杯の味噌汁を飲むと三里(=約12km)歩くことができる)

 と言われていたほど、味噌玉は元気玉でもあるわけです。

 

そしてわたしのオススメは、この味噌玉を

家事や仕事の合間のブレイクタイムに飲むこと。

 

昆布と鰹節から丁寧に出汁をひいて作る

具だくさんの味噌汁が美味しいのは言うまでもないですが、

この「ちょっと一息」の味噌汁はむしろ具はなくて良いくらい。

お味噌をしっかり感じられるから。

 

そして味噌汁を飲んでホッとするこの感覚は、

日本人のDNAにもうしっかり組み込まれているのではないかと思うのです( ´艸`)

無条件。理由も能書きも不要。

ホッとしちゃうしかない。逆らえない(笑)

五臓六腑が喜ぶのならその感覚に素直に従ってみましょう。

きっと満たされた気分になるはずです。

 

現代では食の多様化から味噌汁を飲む習慣が少しずつ薄れてきており

若者世代では味噌汁離れが止まらないと言います。

 

これはなんとかしなくちゃ!

という意気込みは特にないですが…

若い世代、特に子どもたちに味噌をもっと身近に感じてもらい

日本の食文化を次世代に繋いでほしいなという願いはあります。

 

その願いを少しずつカタチに。

まずは夏休みの味噌玉作りイベントを開催します。

 

難しいお話は一切なし(笑)

味噌をテーマに作って食べて笑って愉しむだけのイベント。

子どもたちがたくさん笑ってくれますように。

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

 


夏休み企画「お花のような味噌玉作り」

8月2日(水)11時~14時
★今回は小学生のお子様と保護者の方が対象となっております


東京都練馬区豊玉南2-15-22
アトリエ豊玉南にて
(練馬駅高円寺駅からバスで10~13分)

参加費/1組1500円


お問合せ先
rice.leaf.flower@gmail.com (中塚)
もしくは
インスタグラムのDMでお願い致します。
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ヨガと麹ランチの会

夏至の日開催の『水と稲』の初イベント

直前でキャンセルが続き少し心配したのですが

無事に終えることができました♡

 

今回は「夏の初夏の体を整える、ヨガと麹ランチの会」と題して

夏の不調を自分でケアしながら乗り切るためのヨガと食事にフォーカス。

 

参加者の年齢層がバラバラだったので、

ヨガは気持ちよく適度にストレッチをしてリラックスすることを目的として

体が硬くても初心者でも大丈夫なようにミズがメニューを組みたててくれました。

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そしてわたしは麹ランチ担当。

ヨガ後に白麹甘酒の原液、ソーダ割の2パターンで召し上がって頂きました。

お食事は麹甘酒のスパイスカレーをメインに、

ピクルス、発酵トッピング数種、デザートを準備。

 

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その後は簡単な座学として

夏の不調と食事

ヨガ後の甘酒のメリット

麹と腸活の関係

夏に甘酒のワケ

などをお話ししました。

 

ヨガと麹がなぜコラボしたのか、

夏にどのような食事を摂って体調を整えていくといいか、

なんとなくおわかり頂けたのではないかと思います。

 
 
楽しすぎて笑い過ぎてあっという間の2時間半でした。
ヨガ以外ずっと笑っていたような(笑)
笑いすぎて呼吸困難になるかと🤣
 
ご参加くださった皆様ありがとうございました。

☝ 次回の「水と稲」のイベントは秋を予定しています。

 

 

 

甘酒の季節です

甘酒は夏の飲み物

平安時代、甘酒は貴族の飲み物でした。
 
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貴族はよ~く冷えたものを好んで飲んでいたそうです。

それが江戸時代になって庶民の間に広まり、
夏の飲み物として人々に親しまれるようになったと言われています。
 
また、ただ冷たくて甘くて美味しいからという理由以外にも
夏の暑さに負けないための栄養ドリンクとして活用されていました。

現代でも、夏に運動をするときは
スポーツドリンクで水分や栄養補給をしますよね。
 
スポーツドリンクの主な成分は、アミノ酸ブドウ糖有機酸、ビタミン類、無機質(Ca,Na…)など。
一方、米麹甘酒の主な成分は、アミノ酸(米蛋白由来)、ブドウ糖(米デンプン由来)、脂質、有機酸、ビタミン類、無機質(Ca,Na…)などです。
 
つまり、大まかな成分は甘酒もスポーツドリンクもほぼ同じで、
どちらも汗で失われた水分やエネルギーを素早く体内に吸収してくれます。

一番の違いは、スポーツドリンクは水に人工的に栄養成分を添加しており、
甘酒はお米由来の天然成分が水に溶けているということ。
…でしょうね、、って話ですけども…( ´艸`)
 

昔の人は詳しい成分はわからずとも、
甘酒の効果を感覚的、経験的に感じていたわけですね。
 
だから冬ではなく夏によく飲まれていたのでしょう。

でも、冷蔵庫がなかった時代に甘酒は弱すぎました…。

甘酒は色々な雑菌が繁殖しやすく、「作ったら冷蔵庫」が鉄則。
いまのような電気冷蔵庫がなかった江戸時代には
悪くなった甘酒を飲んでお腹を壊してしまう人も多く、
次第に夏ではなく冬に飲まれるようになったと言われています。
 

だから、冬の甘酒も美味しいけれど
本来甘酒は夏にこそ飲みたい飲み物というわけ。
 
むしろ冷蔵庫もあって衛生環境も良くなった現代では
甘酒を飲まないのはもったいないかもしれません。

激しい運動などで大量に汗をかいた場合にはスポーツドリンク、
日々の熱中症対策には甘酒、というようにどちらも上手に使い分けながら
これから始まる日本の夏本番を乗り切りましょう☆
 

ただ、どちらも糖分が多いためガブガブとお水代わりに飲むのは注意です☝

来週はいよいよ「水と稲」のヨガ&麹イベントがあります♡
ドキドキ( ´艸`)

またそのご報告はあらためて☆
 
 
 
 
 

カンパイ!

少し前のドキュメンタリー映画

Amazonプライムで観ました。

 

eiga.com

 

 

登場するのは、老舗酒蔵の蔵元、外国人初の杜氏、日本酒の伝道師。

生まれた国も立場もまったく違う3人に共通するのは「日本酒に魅了された」ということ。

魅了された理由はそれぞれあれど、日本酒によって人生が大きく変わったと言います。

ここまでに至るまでにはたくさん苦労されてきたはずなのに、皆さん日本酒を語る時の目が・・・キラキラ☆

本当に日本酒が大好きで大事に思っている事が伝わってきました。

と同時に、ありがたいなと思いました。

 

・・・わたしも日本酒が大好きなもので(*´ω`)

 

若い頃のように「酔うために」ガブガブ飲むということができなくなり(笑)

お酒本来の味を楽しむようになってから、日本酒の美味しさにすっかりハマってしまいました。

 

外国人初の杜氏であるイギリス人のハーパーさんが

「日本酒は温度で遊ぶことができる」のがワインと違う魅力だとお話されていました。

私もそれを感じていて、温度で優しくなったり尖ったりする表情の違いがなんて面白いんだろうと思っていました。

でもそれを”遊ぶ”と表現するあたり、やっぱり日本酒に恋してますね(´艸`*)

 

長く日本にいると自国の良さに気づきにくいものだけど、こうして外国の方の視点を通して見ると、何百年も続いてきた伝統と文化の素晴らしさに改めて気づかされます。

 

そしてそれは日本酒だけに限らず。

わたしたちにとって本当に大切なものは

海の外の一見キラキラに見える世界ではなく、今いるこの土地にあるのかもしれません。

 

 

 

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Nurture yourself

発酵ブームと言われる昨今。

「麹」が料理を美味しくし、身体にもとてもいいということをご存じの方も多いかと思います。

 

麹や発酵食品は、微生物によって旨味や栄養価が高められており

健康維持にも優れた効果をもたらしてくれると言われています。

 

さらに言えば

体によいとされる発酵食品を作ったり意識的に摂ったりして「食」と向き合うこと自体が健康に繋がるのだと思います。

 

 

日々の食や暮らしに意識を傾け整えるということは、

自分自身を整えるということ、

自分の心と体の状態に目を向けて自分を知るということ。

 

 

このように

健康な心身を保ち自分を整えるという意味でも食はとても大切な要素です。

ですが、食のチカラは適度な運動や良質な睡眠あってこそ発揮されるもの。

このバランスが崩れると不調が起こりやすくなると言われています。

 

特にホルモンの影響を大きく受け始める40代女性は

心と体の変化が大きい時期。

様々な面から意識的に自分の体を整える必要があるのです。

 

わたしもまさにそんな激変の世代( ´艸`)

 

同じような悩みをもつ誰かのお手伝いができればと、

高校時代の同級生と「水と稲」として

少しずつできることから活動していくことになりました。

 

もちろん40代でなくても女性でなくても

お役立ていただけるような情報をお届けしていきます。

 

 

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未病と麹

「未病」という言葉をご存じでしょうか。

 


未病とは

東洋医学で健康な状態と病気との中間の状態のことを指します。

 

 

ひとは健康から突然病気になるわけではなく必ず過程があり、

健康から病気になりつつある状態、通過点が未病であるという考え方です。

 

また日本未病学会の定義では

①自覚症状はないが検査では異常がある
②自覚症状はあるが検査では異常がない

未病はこのふたつに分かれるとされており、

どちらも共通しているのは

『放っておくと病気になる』ということ。

 

病気の手前、「未病」の段階でなんらかの手を打っておこうというのが未病対策です。

 

…というような事を、最近さらっと簡単に学んでおります( ´艸`)

新しいことはなかなか頭に入ってきませんが…

とても興味深く大切な知識だと思っています。

 

 

話は戻りますが

未病を病気に進ませることなく健康に戻すためには

食事だけでもダメ

運動だけでもダメ

社会活動も適度にネ。

というわけで様々な要素をバランスよく取り入れていく必要があります。

 

特にわたしを含め40代の女性は

身体が新たなフェイズに入り変化していく大切な時期。

身体の様子を自分で診ながら、自らがケアして癒してあげるスキルを身に付けておくことが重要だと考えています。

 

さらにはそこにも「麹」が大いに役に立つはず!!!(⋈◍>◡<◍)。

 

わたしがキッチンでの麹つくりを通して目指すのは

「麹で自分で自分を整える」こと。

 

食を整えて、暮らしを整えて、心と身体を整える

 

きっと麹は未病対策にもよい効果が期待できると思っています。

 

 

手前麹

手前味噌という言葉があります。

 

「手前味噌」の語源は「自前の味噌」「自家製味噌」です。

昔はお味噌を各家庭で作っており、家庭ごとに味が違っていました。

 

おうちで作ったお味噌が美味しくできると

それぞれの家庭で自慢し合ったことから

『自慢する』『自賛する』という意味で使われるようになったと言われています。

 

たしかに。

お味噌が美味しくできると、自慢したくなる( ´艸`)

やっぱりうちのお味噌が一番美味しい♡などと思ってしまう(笑)

 

それは

お味噌を作る過程で、

手の常在菌がたっぷりお味噌に移るから!とも言われています。

 

家庭でお味噌を作るのは、たいていは毎日の食事を作る人。

 

自分やいつも食事を作ってくれる人の菌がお味噌に入るわけですね。

だから自家製味噌を"どこかほっとする味" "心まで癒される優しい味"

と感じるのだと思います。

 

プロが作るこだわりの美味しいお味噌もいいけれど

そのおうちだけのほっとする味もとても魅力的。

生活スタイルや好みによって買うか作るか選べるなんて…

日本はなんて恵まれた国なんでしょう( ´∀` )

 

そしてそれは「麹」も同じことがいえると思います。

 

いまは種麹(麹の元となる菌)も手軽に手に入る時代。

だからこそ、

味噌だけでなく麹も手作りをして

家庭どうしで「手前麹」のモフモフを思いっきり自慢し合うのも

なんだかすごく楽しそうだな~🥰と思う今日この頃です。

 

 

 

麹は日本で永く受け継がれてきた伝統があるにも関わらず

実はあまりよく知らないという人が多いのが現状で、

なんだかすごくもったいなーと思います。

 

見た目は地味だけどほんとすごいコなのよ…

もっと持てはやされていいはず…

 

もっと手前麹が広まって

麹ファンが増えたらいいなー(*´ω`)