麹とまいにち

麹漬けの日々

100年に一度の街の再開発と、時間をかけて育むもの

近年100年に一度の再開発とかで、私の住んでいる街も大きく様変わりしています。道のカーブもいつの間にかまっすぐに変わってしまい、

ここどこだっけと錯覚してしまうくらい。

 

でも、もともと街や人の思いは、過去の歴史からの連続性の積み重ねで少しずつ形成されてきたもの。そこから「故郷」への愛情やアイデンティティ、文化、物を大切にする、ご縁、という人々の思いが生まれるのではないかなと思います。

 

例えば、富士山の伏流水のように地表に出て来る水は何年も岩盤のフィルターを通って時間をかけて出てきているのであって、だからこそ今生きている人にとって有益になるように思うのです。自然って、急くことなく時間をかけて歴史を踏んで、何かを育んでいるように思います。

 

だからいくら利便性が高いからと言って、今までの土地の歴史の継続性を早急に断絶させ、どこも同じような街にして表面を取り繕うことは、失うものも多いのではないのかなーと思ってしまいます。

 

さてハーブの歴史も、人類の歴史とともに歩んできました。

科学的な分析がなかった先人は、まさに身をもって臨床の中でハーブや薬草の効能を確かめていったのですね。

中国最古の薬物書に「神農本草経」という本があります。今から4000年から5000年前の書物です。

著者と言われるシンノウさんは、身近な草木の効能を確かめるために自ら体を使って確かめ、毒に当たっては、薬草で回復させたというツワモノでした。

他にもハーブや薬草の効能を探し出すために、どれだけ先人は命を落としてきたのかと思うと頭が下がります。

 

そんな思いで、今日はアシタバ茶を煎じてみました。飲み慣れるとおいしいですよー。

↓ 実家のアシタバです。青々してて、健康的でしょう?(^^

 

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